御曹司様の求愛から逃れられません!
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──披露宴の席は、私の右側が絢人さん、左側はサトミさん、向かいは亮太さんだった。
運ばれてくる色とりどりの料理に、何種類ものカクテル。会場の中はホワイト、パープル、ピンクを基調とした夢見心地な空間。そこで賑やかに過ごす華やかな衣装のゲストたち。
そして高砂には、一番綺麗な早織さんと、そんな彼女と結婚できる一番幸せな旦那様がいる。
──私も結婚してみたい。心からそう思った。
先ほどの絢人さんの言葉が甦る。
『俺も。絶対に好きな人と結婚したい』
考えちゃダメだって分かってるのに、想像せずにはいられなかった。
もしも彼と恋人になって、結婚するような未来があったら、私はどんなに幸せな花嫁になれるだろう、と。
まだ序盤、早織さんの友人代表としてサトミさんがスピーチをし、あの頃の仲良しの先輩方を思い出して私は涙ぐんだ。
私が終始ハンカチを押し当てたままでいるので、こちらのテーブルの人たちは笑って「もう泣く?」とからかってくる。
だって人の結婚式って泣けてきちゃうんだもん……。
──披露宴の席は、私の右側が絢人さん、左側はサトミさん、向かいは亮太さんだった。
運ばれてくる色とりどりの料理に、何種類ものカクテル。会場の中はホワイト、パープル、ピンクを基調とした夢見心地な空間。そこで賑やかに過ごす華やかな衣装のゲストたち。
そして高砂には、一番綺麗な早織さんと、そんな彼女と結婚できる一番幸せな旦那様がいる。
──私も結婚してみたい。心からそう思った。
先ほどの絢人さんの言葉が甦る。
『俺も。絶対に好きな人と結婚したい』
考えちゃダメだって分かってるのに、想像せずにはいられなかった。
もしも彼と恋人になって、結婚するような未来があったら、私はどんなに幸せな花嫁になれるだろう、と。
まだ序盤、早織さんの友人代表としてサトミさんがスピーチをし、あの頃の仲良しの先輩方を思い出して私は涙ぐんだ。
私が終始ハンカチを押し当てたままでいるので、こちらのテーブルの人たちは笑って「もう泣く?」とからかってくる。
だって人の結婚式って泣けてきちゃうんだもん……。