御曹司様の求愛から逃れられません!
チュ、という唇の音が鳴った。
待って、絢人さん、キスが上手い……!
キスだけで気持ちいいってこういうことなのかと軽いカルチャーショックを受ける。こういうことにおいても、彼には天性の才覚があるに違いない。
時折舌で攻められると、口の中にはワインの味が再度広がった。
「真夏……」
お前も舌を絡めろ、と指示をされているみたいに名前を呼ばれ、なぜだか私はその通りにした。
ダメだ、全然、抵抗できない……。魔法みたいに気持ちいい……。
とろけるキスが数分続いて、体中骨抜きになった私に絢人さんはまた笑みを落とした。
「可愛いね。真夏のそういう顔、初めて見た。……たまんないな」
絢人さんの指先が、私のブラウスのボタンを器用に外していく。二、三個外したところで、私は彼の手を押さえた。
「あの、待って……」
「ん?」
私に手を止められると、彼は首筋へのキスに切り替えた。ボタンが二、三個開けばそれは容易にできたのだ。
気持ちよくて体が硬直する私を溶かすかのように、そこを吸ったり、舐めたりしてくる。
「あ、絢人さんっ……お願い、待って……」
私が本当に何か言いたそうだと察知した彼は、もう一度唇にキスをしてから、少しだけ待ってくれた。視線を合わせ、“どうしたの?”と囁く。
待って、絢人さん、キスが上手い……!
キスだけで気持ちいいってこういうことなのかと軽いカルチャーショックを受ける。こういうことにおいても、彼には天性の才覚があるに違いない。
時折舌で攻められると、口の中にはワインの味が再度広がった。
「真夏……」
お前も舌を絡めろ、と指示をされているみたいに名前を呼ばれ、なぜだか私はその通りにした。
ダメだ、全然、抵抗できない……。魔法みたいに気持ちいい……。
とろけるキスが数分続いて、体中骨抜きになった私に絢人さんはまた笑みを落とした。
「可愛いね。真夏のそういう顔、初めて見た。……たまんないな」
絢人さんの指先が、私のブラウスのボタンを器用に外していく。二、三個外したところで、私は彼の手を押さえた。
「あの、待って……」
「ん?」
私に手を止められると、彼は首筋へのキスに切り替えた。ボタンが二、三個開けばそれは容易にできたのだ。
気持ちよくて体が硬直する私を溶かすかのように、そこを吸ったり、舐めたりしてくる。
「あ、絢人さんっ……お願い、待って……」
私が本当に何か言いたそうだと察知した彼は、もう一度唇にキスをしてから、少しだけ待ってくれた。視線を合わせ、“どうしたの?”と囁く。