御曹司様の求愛から逃れられません!
先輩やリーダーとしては誰も彼には敵わないと思うけど、彼を取り囲む女性のひとりになったら、きっと身を滅ぼすに違いない。
本来は手の届かない雲の上の人なのに、絢人さんにはまるで距離感というものがないのだ。これ以上、深みにハマるな、真夏……!
「違うんだよな……なんて言えばいいんだ?真夏のことずっと好きだったっていうのは嘘じゃないんだ」
「……何言われても信じられません。私は絢人さんのお遊びの相手になる気はありませんから」
言ってやったぞ、と勝利を確信したのだが、絢人さんを見ると、彼の方があの自信満々な余裕の笑みが戻っていた。
「じゃあ俺が本気だって証明できれば良いわけだな」
「え……?」
そんなこと言ってない!と言い返そうと思ったのだが、私の言ったことは、まさしくそれで間違いはなかった。
痛いところをつかれて分が悪くなったのと、向こうの告白を断ったはずが私が告白したような気分になり、恥ずかしさで顔いっぱいに熱が昇ってきた。
「証明するには何をしてほしい?真夏のためなら何だってするよ」
「え?いや、いやいやいや……」
「ほら真夏、言えよ」
形勢は再び私の不利となった。抜け出したはずの体の上に彼が進撃してきて、元通りとなる。
絢人さんは懲りずにキスをしようとしてきたが、私は最後の力を振り絞ってそれを避けた。
「もう!ダメですってば!放してください!」
勢いを緩めずに彼の体を突き飛ばすが、びくともしない。しかし襲いかかることを一旦止めてくれたので、その隙に今度はソファの上から逃げ出し、バックを回収して壁際に避難した。
「逃げるなよ」
「もう帰りますから!」
「泊まってけば?」
「この状況で泊まるわけないじゃないですか!」
本来は手の届かない雲の上の人なのに、絢人さんにはまるで距離感というものがないのだ。これ以上、深みにハマるな、真夏……!
「違うんだよな……なんて言えばいいんだ?真夏のことずっと好きだったっていうのは嘘じゃないんだ」
「……何言われても信じられません。私は絢人さんのお遊びの相手になる気はありませんから」
言ってやったぞ、と勝利を確信したのだが、絢人さんを見ると、彼の方があの自信満々な余裕の笑みが戻っていた。
「じゃあ俺が本気だって証明できれば良いわけだな」
「え……?」
そんなこと言ってない!と言い返そうと思ったのだが、私の言ったことは、まさしくそれで間違いはなかった。
痛いところをつかれて分が悪くなったのと、向こうの告白を断ったはずが私が告白したような気分になり、恥ずかしさで顔いっぱいに熱が昇ってきた。
「証明するには何をしてほしい?真夏のためなら何だってするよ」
「え?いや、いやいやいや……」
「ほら真夏、言えよ」
形勢は再び私の不利となった。抜け出したはずの体の上に彼が進撃してきて、元通りとなる。
絢人さんは懲りずにキスをしようとしてきたが、私は最後の力を振り絞ってそれを避けた。
「もう!ダメですってば!放してください!」
勢いを緩めずに彼の体を突き飛ばすが、びくともしない。しかし襲いかかることを一旦止めてくれたので、その隙に今度はソファの上から逃げ出し、バックを回収して壁際に避難した。
「逃げるなよ」
「もう帰りますから!」
「泊まってけば?」
「この状況で泊まるわけないじゃないですか!」