柿太郎とじいさんばあさんの話
「この島に鬼がいるというのは嘘です。
鬼など存在するはずがないのです。」

「私は日頃からあなた達について悩んでいることがありました。

あなた達はいつもいつも私に掃除、洗濯、草刈りなど面倒なことを押し付けます。

私が家事をしたくないという事ではありませんが、余りに酷すぎではないでしょうか。」

「その事を街の人にふと、話してしまったことがありました。
街の人々もあなた達の怠け具合に手を焼いていたそうです。
今回のことは、街をあげてあなた方を、改心させるため、計画しました。」

「無理矢理になってしまいましたが、あなた達を外に出したことや、いつもと違う街の人々の、態度を見て感じることもあったはずです。」

柿太郎の話を聞き2人は黙り込みました。
反論の余地もありませんでした。


「過去は変えられませんが、未来は変えられます。
これからどうするかはあなた達次第です。」
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