俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
あのひどい夕食の後、俺は小町とともにリリーの部屋へと向かった。

ドアをノックすると、「は〜い」という声が聞こえた。いつもより少し元気がない。そして、リリーが出て来た。

ネグリジェに着替えていて、髪の毛が濡れている。お風呂に入ったばかりのようだ。体も火照っている。

「体調が優れないとお聞きしたので心配で……。大丈夫ですか?」

小町が訊ねると、リリーは「大丈夫、大丈夫!」と言い笑う。

「ちょっと疲れちゃっただけだよ!」

「何も食べていないと聞いたぞ。何か食べなくていいのか?」

俺がそう言うと、リリーは曖昧に笑った。

「大丈夫だよ〜」

リリーはそう言うが、目はどこか元気がない。俺と小町は顔を見合わせ、部屋の中に入る。

「少しでもいいから食べろ」

俺はそう言って、持っていた野菜スープをテーブルの上に置いた。

「えっ?これって……」

リリーが驚いた顔で俺と小町を見つめる。

「キッチンをお借りして二人で作りました」

小町が優しく笑う。
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