俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
男性は一枚の紙をかばんから出し、俺に渡した。
「今、世界中で平和を願う声が上がっている。そこで我々貴族がお金を出し、ある本部を世界の国々と手を取り作ることになった」
「……世界平和対策本部」
紙にそう大きく書かれている。
「その本部には政治は一切関わらない。お前たちのような民間人が話し合いをするんだ。そして、ドリス国代表として選ばれたのがお前だ」
最初、男性が何を言っているのかわからなかった。時間が経ち、頭の中に台詞が再生され、自分がわけのわからない対策本部の国の代表として選ばれたことを理解した。驚いて力が抜け、何も言えずにその場に崩れ落ちる。柔らかな絨毯が敷いてあるので、膝が床に思い切りついても痛くなかった。
「ちなみに、ドリス国が会議の議長として選ばれた。何でも真面目で勤勉だからだそうだ」
そう言って男性は勝手に話を進めていく。俺は慌てて言った。
「待ってください!なぜ俺なんですか?同僚の方が平和になってほしいと思う気持ちは強いですし、俺には不向きです。そんなわけのわからない対策本部の議長だなんて……」
その時扉が開き、メイドが飲み物を持って部屋に入ってきた。その飲み物を見た瞬間に、俺の目が輝く。それは、ずっと飲めていない大好きなビールだった。
「今、世界中で平和を願う声が上がっている。そこで我々貴族がお金を出し、ある本部を世界の国々と手を取り作ることになった」
「……世界平和対策本部」
紙にそう大きく書かれている。
「その本部には政治は一切関わらない。お前たちのような民間人が話し合いをするんだ。そして、ドリス国代表として選ばれたのがお前だ」
最初、男性が何を言っているのかわからなかった。時間が経ち、頭の中に台詞が再生され、自分がわけのわからない対策本部の国の代表として選ばれたことを理解した。驚いて力が抜け、何も言えずにその場に崩れ落ちる。柔らかな絨毯が敷いてあるので、膝が床に思い切りついても痛くなかった。
「ちなみに、ドリス国が会議の議長として選ばれた。何でも真面目で勤勉だからだそうだ」
そう言って男性は勝手に話を進めていく。俺は慌てて言った。
「待ってください!なぜ俺なんですか?同僚の方が平和になってほしいと思う気持ちは強いですし、俺には不向きです。そんなわけのわからない対策本部の議長だなんて……」
その時扉が開き、メイドが飲み物を持って部屋に入ってきた。その飲み物を見た瞬間に、俺の目が輝く。それは、ずっと飲めていない大好きなビールだった。