俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
ロリータ服ではなく、今日は黒いメイドの衣装をなぜか着ている。本人曰く、「一度着てみたかったから」らしい。

幸せそうな寝顔を見せ、気持ちよさそうな寝息をたてている。

俺は問題児の頭を叩いた。

「おい!起きろ!!今は会議中だ」

「フェッ!?何?どうしたの?何か事件?私の今日のお昼ご飯はパスタです」

寝ぼけてわけのわからないことを言うリリーの頰を、俺はつねった。

「寝ぼけてないで、さっさと目を覚ませ!!」

「痛い!痛いよ〜」

会議室にクスクスと笑い声が響く。

俺は笑った奴を睨みつけ、大声で言った。

「アレックス!会議中にこっそりポテチを食うな!フローレンス!会議中に化粧をするな!リー!会議中に内職をするな!」

リリーがクスクス笑っているのを見て、俺は手にした資料でリリーの頭を刺激する。痛がるリリーを見てまた笑いが起き、俺が怒るの繰り返しだった。

その日の会議は結局、何の進展もないまま終わった。いつもはジャックや小町がフォローしてくれるのだが、今回は俺が怒ってばかりでどうしようもなかったのだろう。
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