俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
中庭には、猫足のかわいらしいテーブルがすでに何脚もセッティングされていた。女性が喜びそうなものだ。隣を見れば、小町やフローレンス、リリーは目を輝かせている。

「かわいい〜!!」

「私にとても似合うテーブルですわ!」

「とても素敵です!」

テーブルの上には、ティーポットとティーカップが置かれ、サンドイッチやスコーン、様々なケーキがケーキスタンドに並べられている。

「すごい!本格的だ」

アレックスが席につくとサンドイッチに手を伸ばした。

船の中で軽めの夕食を済ませたとはいえ、目の前にスィーツを並べられると、女性や甘いものが好きな人は目がないのだろう。

「うわ〜!リーバスくん、このカップかわいいね」

イワンがはしゃぎながら、カップを手に持つ。

リーやフローレンスたちも紅茶を飲んだり、ケーキを食べたり楽しそうだ。

「……ティータイムはたしか、マナーを身につけるためのものではないのか?」

俺はジャックに訊ねる。目の前では、誰でも訊ねたくなるような出来事が起こっていた。
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