俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
問題児たちは、異文化交流会になると本気を出す
ギール国でのお茶会事件から、二ヶ月が経とうとしていた。時の流れは恐ろしいほど早い。

俺は警察官の制服を着て、交番でレムと仕事をしていた。今日は珍しく事件が少ない。

休戦となったことで、物価も以前より安くなった。そのおかげで治安も多少は改善されたのだろう。

「俺らが暇をしているのが一番いいんだろうな〜」

だらしなく椅子にもたれながら、レムが天井を見上げる。俺はため息をついてレムの腕をつねった。

「イテッ!!」

「勤務中だろ。気を引き締めろ!」

こうやって仕事をサボる光景を見ていると、頭の中にリリーが真っ先に浮かぶ。

問題児なら、アレックスなどたくさんいる。その中で真っ先にリリーが浮かぶのだ。

仕事よりパーティーをしたがり、会議中に音楽をかけてフローレンスたちと踊り、ロリータだけでなく看護師の衣装やら他国の民族衣装やらコスプレをしたがる変わった貴族だ。

しかし、どんなに無茶苦茶なことをしても、本気で苛立ったりはしない。リリーの笑顔を見ているとこちらまで流されてしまう。
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