俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」

そういえば、来月まで世界平和対策本部の会議はない。あの問題児たちに振り回されないのだ。

しかし、それが少し寂しい気もした。特に、リリーの笑顔を見れないことが少し残念だ。

リリーの笑顔は、太陽の下で輝くひまわりの花を思い出させる。孤児院のみんなでピクニックに行った時に、ひまわり畑を見て感動したのを覚えている。

なぜ、こんなにも会議のことやリリーのことがうかぶのだろう。不思議でたまらない。

「やっほ〜！！遊びに来たよ〜！」

交番のドアが開き、すっかり聞きなれた声に俺は耳を疑った。ここはドリス国で、しかも今日は会議ではない。次の会議場は朱国だ。

交番にやって来たのは、対策本部一の問題児、リリーだった。赤いリボンのついた服と、花がらのふわふわしたスカートを履いている。この国では見かけない服装だ。

「お泊まり会しようと思って来ちゃいました〜！こんにちは！」

流暢なドリス語でそう言うと、隣にいるレムが「すげえ美人……」と呟くのが聞こえた。