俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
どんな計画書を作成したのか、交番勤務の最中だというのに知りたくなる。

レムを含め、一般人はまだ誰も異文化交流のことを知らない。読んでしまうのはいけないことだ。しかし、計画書の中身がとても気になる。

それはきっと、リリーが貴族なのに貴族のようには振舞ったりしないからだろうか。

「お〜い、リーバス!」

肩を叩かれ、俺は横を見た。レムが「さっきから何度も呼んだ」と苦笑している。

「すまん。何だ?」

「いや…あのタンバリー国の貴族の人、すげえきれいだと思ってさ〜。今度、どこか食事にでも誘おうかなとかーーー」

「それは許さん!!」

レムの口を覆い、俺は大声で言った。いくらレムでもリリーと二人きりはだめだ!

「何でだよ〜」

「だめだ!とにかく、だめだ!!」

俺がそう何度も繰り返し言うと、レムはニヤリと笑う。

「はっは〜ん!さては、お前あの子のこと好きなんだ〜!!」

その言葉に体中が熱くなる。

「そんなわけないだろう!!」

「顔真っ赤〜!かっわいい!」

「ええい、黙れ!お前は中学生か〜!!」
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