俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
俺をからかいながら逃げるレムを、俺は顔を真っ赤にしながら追いかける。

レムは俺と身長は変わらないのに、ひらりと俺から逃げていく。しかし数十分後、俺は壁際にレムを追い詰めることに成功した。

「あっ……やべっ……」

レムの顔から冷や汗が流れ落ちる。

「覚悟!!」

俺はレムに詰め寄り、仕返しと言わんばかりに攻撃を開始した。レムをくすぐったり、頭をぐりぐりと刺激したりした。

「わあ!ストップ、ストップ!!」

レムはそう言うが、人間はそう言われるともっといじめたくなる生き物だ。

「残念だな」

俺は先ほどのレムのように、ニヤリと笑った。

「やっほ〜!どうかな?」

謎の乱闘が始まって数分後、リリーが交番に入って来た。そして、入って来るなりその目を丸くさせる。

それはそうだ。部屋の中はまるで強盗に遭ったかのように荒れ、警官が警官を締め上げているのだから。

「……ど、どうしたの?これ……」
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