俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
「リーバス!助けて〜!ニンジンが上手に切れないよ!!まな板の上を逃げちゃう!」
すぐに横からSOSが飛んできて、俺は苦笑した。予想通りだ。
「こうするんだ」
もう一度、手本を見せる。リリーは珍しく真剣な顔を見せた。それでも楽しそうにしているので、安心する。
リリーが切ったニンジンは、お世辞にも上手とは言えないものだった。五歳の子供が切った方が上手いかもしれない。でも、頑張ってくれたのだから良しとしよう。
「できた!包丁も持ったの初めて!」
リリーは嬉しそうに笑う。
「……ジャガイモも切ってくれるか?」
貴族なのに料理を手伝いたがり、嬉しそうにするなんてやはりリリーは貴族らしくない。だからこそ、世界平和対策本部のタンバリー国代表に選ばれたのかもしれないが……。
夕食は黒パンと、ニンジンとジャガイモとトマトのスープ、プレーンオムレツという貴族のリリーには全く馴染みのないものになってしまった。しかし、リリーは「おいしそう!」と笑う。
すぐに横からSOSが飛んできて、俺は苦笑した。予想通りだ。
「こうするんだ」
もう一度、手本を見せる。リリーは珍しく真剣な顔を見せた。それでも楽しそうにしているので、安心する。
リリーが切ったニンジンは、お世辞にも上手とは言えないものだった。五歳の子供が切った方が上手いかもしれない。でも、頑張ってくれたのだから良しとしよう。
「できた!包丁も持ったの初めて!」
リリーは嬉しそうに笑う。
「……ジャガイモも切ってくれるか?」
貴族なのに料理を手伝いたがり、嬉しそうにするなんてやはりリリーは貴族らしくない。だからこそ、世界平和対策本部のタンバリー国代表に選ばれたのかもしれないが……。
夕食は黒パンと、ニンジンとジャガイモとトマトのスープ、プレーンオムレツという貴族のリリーには全く馴染みのないものになってしまった。しかし、リリーは「おいしそう!」と笑う。