俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
俺はため息をついた。

「泊まる場所はもう大丈夫だし、さっきの質問に答えてよ〜」

リリーがスープを飲みながら言った。

「お前は勝手についてくるだろうと思っていたからだ」

俺は横を向きながら言った。きっとリリーはいつものように笑っているのだろう。

それからしばらくはお互い何も言わずに食事を続けた。しかし、リリーが口を開いた。

「ねえねえ、リーバスはさ小町のこと好きなの?」

突然そんなことを言われ、俺はむせてしまった。

「なっ……何で……」

「だって、小町は小さくてかわいいし!料理も上手だし、リーバスはいつも小町を助けてるし!」

リリーは笑いながら言っているが、いつもとどこか違うと思った。焦りが隠れていると俺はすぐに見抜いた。

小町は、対策本部で一番小さいといっても過言ではない。百七十五センチあるリリーと違い、小町は百四十センチしかない。そのため、高いところの物を取る時は俺がよく取ってやっている。
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