俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
「おお〜!おもしろくなってきた!」

アレックスが興奮のあまり、椅子から転げ落ちる。会議室に笑い声と心配する声が飛び交った。

「開催国はどこですの?」

フローレンスがあくびを噛み殺しながら訊ねる。

「もちろん、この案を出したタンバリー国だ」

俺がそう言うと、リリーが嬉しそうに笑う。

「とても楽しみです。お互い頑張りましょう。何かお手伝いがあれば言ってください」

小町が俺とリリーを見ながら言った。「わかった」と同時に頷く。

「じゃあ早速、交流会で何をするか考えるネ!」

リーがかばんに計画書を突っ込み、逃げるように会議室を飛び出して行った。

「おい!まだ会議があるだろう!!」

俺が慌てて止めるがもう遅い。一人が動けばまた一人が動く。

「俺も考える!じゃあまたね〜」

アレックスが手を振り帰っていった。

「僕もみんなに教える魔術を調べるよ」とイワン。

「私もそろそろエステに行く時間ですわ!」とフローレンス。お前の場合、それはただのプライベートだ。
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