俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
一人また一人と帰っていく。そして、一番の問題児も立ち上がった。

「色々準備しなくちゃ!じゃあね!」

「待たんか!この問題児共〜!!」

俺の怒号を無視して、ほとんどの者が帰ってしまった。残ったのは、小町とジャック、そして数少ない真面目と呼ばれる国々の代表だった。

「……この人数で会議をするんですか?」

ジャックが俺を見つめる。小町や他の国の代表もオロオロしていた。

俺は深いため息をつく。あの問題児たちは、異文化交流会でも何かをしでかすのではないだろうか。そう思いながら、言いたくない台詞を放つ。

「今日の会議はここまでとする。解散!!」



暖かな風がある人物の頰を撫でた。ここはタンバリー国。年中を通して暖かい国だ。

夜の月明かりに照らされた花たちは、昼間とは違う彩りを見せている。その人物は何かに取り憑かれたように、花を見続けた。

ドリス国は寒かったな、とその人物は庭に咲く花を見つめながら思う。ロール国の方が寒いらしいが、やはり自分は寒いのは苦手だ。そう心の中で呟く。

ギール国はまだ暖かかった。観光にまた行ってみたいとその人物は思う。
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