俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
「リーバスくん!君も何か買ってく?安くするよ?」

イワンがそう言うが、こういったものはリリーたちの方が喜ぶだろう。

「いや、俺は大丈夫だ。リリーたちに売ってやったらどうだ?」

「違うよ〜。僕が君に売りたいのは、これだよ」

そう言ってイワンが取り出したのは、緑色の怪しげな液体が入った小瓶だった。俺の頰を冷や汗が伝う。

「……そ、それは何なんだ?」

「えっとね、この薬を飲むと天国が見えるんだって。試してみてよ」

「断る!!天国が見えるということは、本当に死ぬということではないか!」

俺が断ると、イワンは残念そうな顔で小瓶をしまう。本気で売るつもりだったのか……。

「あっ!じゃあこれはどう?」

イワンは今度は小さな人の……頭蓋骨を取り出した。

「お前!!その頭蓋骨は何だ!!まさか人殺しをしたんじゃ……」

「そんなわけないでしょ!ちゃんと許可をもらってもらった骨だよ!」

……そういう問題ではないと思うのだが。

「どちらにせよ、いらん!お客にまで売りつけるなよ!」

「大丈夫だよ!リーバスくんにしか売りつけないからさ!」

俺は足早にイワンの店から去った。
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