First Love ~初恋~
「ひよりー」


ボールを磨き終わると、いつも通り部活を終えた夢が来た。


「夢!おつかれ。オケ部終わったん?」

「うん♪手伝うねー」

「ありがと。いつもごめんねー」

「大丈夫だよん。てか明奈、うまくいってるみたいだね。」

「ね。よかった!」


私が嬉しそうにいうと、夢がクスッと笑った。


「ん?どうかした?」

「いや、2人ってほんと仲いいよね」

「そう?」

「うん。ほら、今だって明奈のことを自分のことみたいに喜んでるし?なんかね、双子みたい。」

「双子かー。まあ、幼稚園からずっと一緒だし、双子みたいなものかもね♪」


雑談しながらも、どんどんボールを磨いていく夢。

私も慌ててボールを取り、また磨きはじめた。


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