ルクスのあしあと。
私が人を狂わせる存在じゃないって言ってくれてるみたいで・・・
反対に私の言った事を信じてくれないようで・・・
私はこの人達に何を期待してるんだろう?
人間じゃないから助けてくれると思ったのかな。
一緒にいてくれるんじゃないかとか思ってるのかな。
自分の気持ちが分からない。
「ま、いいわ。その話は後で」
「は?」
「え?」
フラシアさんの言葉に私とラディルさんの言葉が重なる。
「だって答えなんて今は絶対出ないもの。なら今は楽しく過ごせばいいじゃない。それにこんな街中で突っ立ったまんま話すなんて意味がないわ。ほら行くわよ、ルクス」
そう言って再び引きずられるようにして進んで行く。
今、分かった事は―――フラシアさんはマイペースだという事。
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