後輩営業は虎視眈々と先輩アシスタントを狙っている
「じゃあ、ナオでいいですよ。家族とか極親しい人たちはそう呼ぶから。」

家族?極親しい人?

私もその中に入れてくれるのね。


「・・・ありがとう。・・・ナオ。」


そう言ったら、さっきのレア顔よりさらにレア級の、超レア顔で綺麗に微笑まれた。

家族とか極親しい人の中に私を入れてくれて、ありがとう。

胸のところがホワっと温かい。

そんな気持ち、いつ振りだろう。

これからも、たくさん私の心を温めてほしい。

なんだか欲張りになっちゃた。

それに返せるように、私もあなたを温めるから。



「上がってください。大丈夫、何もしません。今までだって”お預け”みたいなもんだったんだから。ぼくは”待て”ができる男ですよ。」



”何にもしない”と言われると、ちょっと残念に思う・・・。

さっき離れていった大きな手が再び私の背中に当てられ、少し強引に部屋へと案内された。







end.....


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