優大くんの言動はマシュマロみたいに甘くて軽い。

 どうすることもできない現実に、彼が打ちのめされている声だ。

 泣き顔を見られたくないクラスメイトが、プールにどんどん飛び込んでいく。

 濁ったプールの中を次々に飛び込む中、ようやく体育の織田先生と美術の飯島先生が到着して雷が落ちたのは言うまでもない。


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