優大くんの言動はマシュマロみたいに甘くて軽い。


「本当ですか」
 家では受験前だから絶対にパソコンなんて長時間触らせてもらえないって分かってる。
から、美術室で触れるならそっちの方がストレスはない。

「いいわよ。ただし、貴方は受験生なので、期末テストの結果次第では部内では禁止にしますからね」

苦笑した先生に言われ私は頷く。

ドキドキしながら、今日はそのペンタブレットを持って帰ることになったのだった。



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