【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
「そんなことだと思った。今日の午後は空いてる?」
「はい。予定はなにもないですけど」
「じゃあ一緒にクリスマスプレゼントを買いに行くわよ」
「え? 今日ですか?」
「もう二十二日だよ? 今日行かなくて、いつ行くの?」
ごもっともな言葉に、諦めて頷く。そんなわたしの姿を見た乙葉さんは満足げに微笑むと、椅子を転がし元の位置へと戻っていった。
今年のクリスマスイブは、幸か不幸か振替休日。真澄さんが仕事かどうか確認はしていないが、夜は一緒に過ごすことになるだろう。だとすれば、お世話になっている真澄さんに、クリスマスプレゼントを用意するのは不可欠で。
ひとりでショップに出かけても、プレゼントを決められる自信がない。
乙葉さんの誘いを有り難く受けることにすると、わたしも残りの仕事を片付けるべくパソコンに向き直った。