【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし

乙葉さんにからかわれ頬を膨らませると、フンッと彼女に背を向けた。

「これ、買ってきちゃいますね」

恥ずかしさを隠すようにそのまま駆け出し、レジへと向かう。クリスマスプレゼント用にラッピングをしてもらうと、それを抱え乙葉さんのところへと急いだ。

「お待たせしました」
「良いクリスマスプレゼントが買えたわね」
「乙葉さんのおかげです。お礼に、お茶でもごちそうしますよ」
「やった!」

そう言った乙葉さんに腕を引かれ、モール内で人気のカフェへと向かう。と、途中で鞄の中から着信音が聞こえた。

「ちょっと、すみません」

乙葉さんにそう告げ、スマホに出る。

「はい、高梨です」
『蘭子、今どこにいる? マンションか?』
「真澄さん!? どうしたんですか? 乙葉さんとモールで買い物中ですけど」
『そうか、わかった。六時には迎えに行けるから、そこで待ってろ。着いたらメールする』
「えぇ!? でも真澄さん、乙葉さんが帰りも送ってくれるって。真澄さん!……って切れちゃった」

わかっていたことだが、真澄さんは一方的で相変わらず勝手だ。



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