【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
何かあったら、すぐ私に言うのよ──
その言葉を思い出しカバンの中からスマホを取り出すと、園枝さんに電話を掛けようとして、すぐにその手を止めた。
確か園枝さんには、高校生になるひとり息子がいたはず。彼女に甘えたいのはやまやまだが、そんなところへのこのこと行ったら迷惑になるに違いない。
スマホをそっとカバンの中にしまい、他にいい案はないかと思案する。
病院の近くで、なるべくお金のかからないところは……。
目をつぶりひとり考えていると、病院の中に昼間は仮眠室として使っているが、夜は使用していない、旧病棟の宿直室を思いだす。
あそこなら冷暖房完備だし、ミニキッチンも備わっている。通勤時間ゼロ分、光熱費無料、家電に家具も揃っていて、一ヶ月間暮らすのには申し分のない最適な場所だ。
時刻は十九時半。今なら時間外出入り口を、すんなりと抜けられる。
わたしはすっくと立ち上がり、階段を駆け上がる。クローゼットから大きなバッグを取り出して、とりあえず三日分の着替えと日常使う生活用品を詰め込むと、再度病院へと向かった。
その言葉を思い出しカバンの中からスマホを取り出すと、園枝さんに電話を掛けようとして、すぐにその手を止めた。
確か園枝さんには、高校生になるひとり息子がいたはず。彼女に甘えたいのはやまやまだが、そんなところへのこのこと行ったら迷惑になるに違いない。
スマホをそっとカバンの中にしまい、他にいい案はないかと思案する。
病院の近くで、なるべくお金のかからないところは……。
目をつぶりひとり考えていると、病院の中に昼間は仮眠室として使っているが、夜は使用していない、旧病棟の宿直室を思いだす。
あそこなら冷暖房完備だし、ミニキッチンも備わっている。通勤時間ゼロ分、光熱費無料、家電に家具も揃っていて、一ヶ月間暮らすのには申し分のない最適な場所だ。
時刻は十九時半。今なら時間外出入り口を、すんなりと抜けられる。
わたしはすっくと立ち上がり、階段を駆け上がる。クローゼットから大きなバッグを取り出して、とりあえず三日分の着替えと日常使う生活用品を詰め込むと、再度病院へと向かった。