【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
はぁとため息をつき肩を落とすわたしを見て、真澄さんはクスクス肩を揺らして笑っている。
「意地悪……」
「好きな女には意地悪だってなんだってする。男っていうのは、そういう生き物なんだ。諦めろ」
「なんですか、それ」
そういう生き物で片付けようとするなんて、なんて勝手なんだと思うのに、なぜかフフッと笑いがこみ上げる。
「蘭子の、その笑顔が愛しいんだ」
わたしの髪を優しく梳く。耳元で響く低く甘い声に酔いしれながら、彼の存在を確かめるように背中へと手を回した。
「わたしも」
このままずっと離れたくない──総言わんばかりに、彼の体をギュッと抱きしめる。何も言わず真澄さんを見つめていると、チュッと触れるだけのキスをされた。
「愛してる──」
真澄さんの吐息とともに囁かれた言葉が耳に届くと、そっとまぶたを閉じた。