【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
「真澄、さん……大好き……」
途切れ途切れにに溢れる言葉は、嘘偽りのない、ずっと伝えたかった言葉。
今回の騒動でいろいろわかったことがあったが、真澄さんの全部が知れて今まで以上に彼のことを想う気持ちが強くなった。
まだ全部が解決したわけではない。だけどふたりなら、真澄さんと一緒なら、どんな困難も乗り越えていける、そう思える自信もついた。
自分の幸せは、自分で掴み取る──。
わたしの上で荒い息を吐き妖艶に微笑む真澄さんに、彼の心を掴むようにゆっくり手を伸ばす。その手をギュッと強く握ると、真澄さんの目に炎が宿った──ような気がした。
「この先どんなことがあったって、俺の隣りにいるのは蘭子、永遠にお前だけだ」
真澄さんとわたしの恋はまだ始まったばかりだけど、今はその先、十年後二十年後、いや、その先ずっと、彼の隣りにいる自分の姿が見える。嬉しいこともツラいことも、どんなことだってふたりで分かち合いたい。
真澄さんも同じ気持ちだって、信じていいよね?
ふっと微笑みかけると、真澄さんのわたしを抱きしめる腕に力が込められる。
彼の腕に抱かれ、力強く甘やかなぬくもりに幸せを感じると、ゆっくりとまぶたを閉じた。
HAPPY END