【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
後日談
後日談
「……蘭子」
「ん……うぅん……」
「そろそろ起きて支度しないと、約束の時間に遅れるぞ」
「……うぅん……っ!?」
ああ、そうだった! 今日は真澄さんと院長先生……もとい。真澄さんのご両親に、ご挨拶に行くんだった!!
目を擦りながら、まだ目覚めていない体を起こす。と、隣で寝ていたはずの真澄さんがベッドの横に立っていて、ニヤッと笑っている。
「いい眺めだな。また抱きたくなる」
「真澄さん。朝っぱらから、何言ってるんですか?」
冗談も大概にしてください。
昨晩ベッドに入る前。明日は出かけるから程々にしてとお願いしたのに、真澄さんはわたしの言葉を右から左へと聞き流し、気づけば時刻は午前三時。疲れ果てた体は怒る気力も湧かず、そのまま気を失うように寝てしまった。
──ん? そのまま? ということは。
静かに目線を落とすと、私の目に飛び込んできたのは……。
「きゃあぁぁぁ!! 真澄さんの変態! どうして教えてくれないんですか?」
ベッドの上で丸まっている掛け布団を手繰り寄せると、それを全裸の身に纏った。カーテンを開けた窓からは朝の日差しが降り注ぎ、室内は明るくほのかに温かい。
「普通、言われなくても気づくだろう。俺はてっきり、抱いてくれとアピールして……」
「そんなわけないでしょ! 真澄さん、どんだけタフなんですか? そりゃね、真澄さんに抱かれるのは嫌ではないですよ。ないですけど、何回も抱かれて体力の限界。もうクタクタなんです……」
私も朝っぱらから、何を言っているのか。ため息しか出てこない。
「……蘭子」
「ん……うぅん……」
「そろそろ起きて支度しないと、約束の時間に遅れるぞ」
「……うぅん……っ!?」
ああ、そうだった! 今日は真澄さんと院長先生……もとい。真澄さんのご両親に、ご挨拶に行くんだった!!
目を擦りながら、まだ目覚めていない体を起こす。と、隣で寝ていたはずの真澄さんがベッドの横に立っていて、ニヤッと笑っている。
「いい眺めだな。また抱きたくなる」
「真澄さん。朝っぱらから、何言ってるんですか?」
冗談も大概にしてください。
昨晩ベッドに入る前。明日は出かけるから程々にしてとお願いしたのに、真澄さんはわたしの言葉を右から左へと聞き流し、気づけば時刻は午前三時。疲れ果てた体は怒る気力も湧かず、そのまま気を失うように寝てしまった。
──ん? そのまま? ということは。
静かに目線を落とすと、私の目に飛び込んできたのは……。
「きゃあぁぁぁ!! 真澄さんの変態! どうして教えてくれないんですか?」
ベッドの上で丸まっている掛け布団を手繰り寄せると、それを全裸の身に纏った。カーテンを開けた窓からは朝の日差しが降り注ぎ、室内は明るくほのかに温かい。
「普通、言われなくても気づくだろう。俺はてっきり、抱いてくれとアピールして……」
「そんなわけないでしょ! 真澄さん、どんだけタフなんですか? そりゃね、真澄さんに抱かれるのは嫌ではないですよ。ないですけど、何回も抱かれて体力の限界。もうクタクタなんです……」
私も朝っぱらから、何を言っているのか。ため息しか出てこない。