【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
でも確かにお互いに連絡先を知らないと、何かと不便かもしれない。同じ職場だとは言え、愛川先生は医師で自分は受付スタッフ。働くパターンも違えば、出退勤時間も違う。基本わたしのほうが早く帰ると思うし、しばらくは聞きたいことも多いだろう。
ポケットからスマホを取り出し、電源を入れた。
「赤外線でやってもいいですか?」
「なんでもいい。蘭子に任せる」
こちらを見ずに愛川先生はそう言うと、沸騰した鍋でパスタを茹で始めた。
スマホと言えば個人情報がいっぱいで、他人には触らせたくないもの。それを簡単に渡すなんて大丈夫なのかと思いながらも、すばやく操作し連絡先を登録する。
これでよし!
愛川先生のスマホをカウンターの縁に置き、こちら側からキッチンを覗き込むように見渡す。するとシンク内のボールの中に、レタスとトマトが入っているのが見えた。
「愛川先生、この野菜どうするんですか?」
「ん? ああ、それはサラダ用」
少しだけ目線をこちらに向けた愛川だったが、包丁でベーコンを切っている最中で、すぐに目線を手元へと戻した。
ひとりで忙しそうだよね。
わたしも愛川先生と同じように腕まくりをすると、キッチンの中へと入った。
「手伝います。これ、水洗いすればいいですか?」
キッチンに立つわたしを見て一瞬驚いたように目を大きくした愛川先生だったが、すぐにそれを真顔に戻すと冷蔵庫の横を指さした。
ポケットからスマホを取り出し、電源を入れた。
「赤外線でやってもいいですか?」
「なんでもいい。蘭子に任せる」
こちらを見ずに愛川先生はそう言うと、沸騰した鍋でパスタを茹で始めた。
スマホと言えば個人情報がいっぱいで、他人には触らせたくないもの。それを簡単に渡すなんて大丈夫なのかと思いながらも、すばやく操作し連絡先を登録する。
これでよし!
愛川先生のスマホをカウンターの縁に置き、こちら側からキッチンを覗き込むように見渡す。するとシンク内のボールの中に、レタスとトマトが入っているのが見えた。
「愛川先生、この野菜どうするんですか?」
「ん? ああ、それはサラダ用」
少しだけ目線をこちらに向けた愛川だったが、包丁でベーコンを切っている最中で、すぐに目線を手元へと戻した。
ひとりで忙しそうだよね。
わたしも愛川先生と同じように腕まくりをすると、キッチンの中へと入った。
「手伝います。これ、水洗いすればいいですか?」
キッチンに立つわたしを見て一瞬驚いたように目を大きくした愛川先生だったが、すぐにそれを真顔に戻すと冷蔵庫の横を指さした。