【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
もう何も言わせないとなおも顔を寄せ、二重の綺麗な瞳がわたしを捉えた。痛いほど鼓動が速い、胸が苦しい。
「……から、かわないで……」
やっと出た言葉は頼りなく、か細く弱々しい。そんなわたしを見て愛川先生はほんの少し笑みを浮かべた。
「こんなこと、からかって言えるか。本気だ、蘭子が欲しい。好きだ、愛してる」
愛川先生が発したとんでもなく甘い言葉に、ゆるゆると体の力が抜けていく。生まれて初めて男性から言われた愛の告白に、これが現実かどうかもわからなくなってしまった。
わたしは愛川先生のことを、口腔外科医ということ以外ほとんど知らない。苦手なタイプだし、関わりたくないとずっと思っていた。
それなのに『好きだ、愛してる』と囁かれ甘やかな目で見つめられると、愛川先生のことが好きなのかどうかもよくわからないのに、キスを許可してしまいそうな自分がいた。
「……よく、わからないです」
自分で自分がよくわからない。絞り出すようにそう言うのが、恋愛経験のないわたしには精一杯。
俯き唇を噛むと、悔しさに体が震えだす。
と、その体が愛川先生の逞しい腕に包まれる。キュッと心地よい強さで抱きくるめられ、自然と身を任せてしまった。
「……から、かわないで……」
やっと出た言葉は頼りなく、か細く弱々しい。そんなわたしを見て愛川先生はほんの少し笑みを浮かべた。
「こんなこと、からかって言えるか。本気だ、蘭子が欲しい。好きだ、愛してる」
愛川先生が発したとんでもなく甘い言葉に、ゆるゆると体の力が抜けていく。生まれて初めて男性から言われた愛の告白に、これが現実かどうかもわからなくなってしまった。
わたしは愛川先生のことを、口腔外科医ということ以外ほとんど知らない。苦手なタイプだし、関わりたくないとずっと思っていた。
それなのに『好きだ、愛してる』と囁かれ甘やかな目で見つめられると、愛川先生のことが好きなのかどうかもよくわからないのに、キスを許可してしまいそうな自分がいた。
「……よく、わからないです」
自分で自分がよくわからない。絞り出すようにそう言うのが、恋愛経験のないわたしには精一杯。
俯き唇を噛むと、悔しさに体が震えだす。
と、その体が愛川先生の逞しい腕に包まれる。キュッと心地よい強さで抱きくるめられ、自然と身を任せてしまった。