【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
ど、同棲っ!?
飲んでいた味噌汁を吹き出しそうになって、慌てて口を押さえた。
「ちょ、ちょっと真澄さん! 同棲って、どういうことですかっ!」
さっきからどういうわけか、田所先生がわたしの顔を見てずっとニヤニヤしてるから、おかしいと思ってたのよ。何かあるとは思っていたけど、まさかわたしと真澄さんが同棲していることになってるなんて!
「どういうこと? そんなの決まってるだろ。一緒のベッドで寝てるんだ、同棲以外に何がある」
「ど、どうしてそうなるんですか? 一緒に寝てるのだって布団がないからで、しょうがなくと言うか強制的に寝てるだけでしょ!」
「強制的とか人聞きの悪いことを言うな。合理的と言え」
「合理的?」
ひとつのベッドで一緒に寝ることの、どこが合理的というのか。
「もう一組布団はいらないし、肌と肌が触れ合っていれば思っている以上に温かい。無駄がないだろう」
「肌と肌……」
そんなまあそんな誤解を生むようなことを、よくもいけしゃあしゃあと言えたもんだ。
まさかとは思うが田所先生を見ると、
「やっぱり……」
ちゃっかり誤解しているようで、さっきまでにも増してニヤニヤして、真澄さんとわたしを交互に見ていた。