幼なじみの あなたへ

あなたは みんなからも
頼られるような
人気者だった。

まわりには いつも誰かがいたよね。

私はいつも話を聞いてもらうばかりで
あなたが あんなに悩んでた事に気が付かなかった。

友達にさえ
言えなかったなんて

本音を隠して 笑ってたなんて あの笑顔の 変化を
見逃したなんて


ねぇ、
いつでも 隣にいたんだよ。
どうして
気がつけなかったの...


いつが 境目だったのか
今 思い出そうとしても
思い出せない。


私が もう少し強かったら
何を 言われても 嫉妬されても凛としていられたら
きっと 今とは違ってたと思う。
あなたが 傷つかなくていいのに

私は笑えてたでしょう?

泣かないようにしてたでしょう?


今なら なんとなくだけど
わかるんだ。

素直に言えば良かったんだよね。
素直に泣けば良かったんだよね。
あなたの前で。

あの頃
私の強さは あなたから見たら 頼りなくて すぐにおれちゃいそうなくらい もろかったんだよね。


ごめんね。

無理ばかりさせて

頼ってばかりで

守られてばかりで

ごめんね。

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