終わりは始まりか ~私達の場合~
16
麻生くんが来なくなってから、約1ヶ月。
麻生くんからは1度だけラインが届いていた。
-しばらくそちらには行けませんが大丈夫ですか?-
私がそれに了解と返信をして、それきり音信不通だ。
その事をお父さんと伊吹に話すと、二人はあからさまに残念そうな顔をした。
「ぶー、ぶー。」
最近言葉が出始めた陽輝が、伊吹の顔を見るとこう呼ぶようになった。
私達が呼ぶ「伊吹」と呼ぶその音がそう陽輝には聞こえるんだろう。
その事にデレデレな伊吹。
最近現場に来てもご機嫌な様子で仕事をしている。
まあ、仕事のペースが上がるからこのままにしておこう。
私は打算的な事を密かに考える。
「やっぱり陽輝の父親になるのは俺しかいないな。」
伊吹は更に図々しくそんな事まで言うようになって来た。
麻生くんからは1度だけラインが届いていた。
-しばらくそちらには行けませんが大丈夫ですか?-
私がそれに了解と返信をして、それきり音信不通だ。
その事をお父さんと伊吹に話すと、二人はあからさまに残念そうな顔をした。
「ぶー、ぶー。」
最近言葉が出始めた陽輝が、伊吹の顔を見るとこう呼ぶようになった。
私達が呼ぶ「伊吹」と呼ぶその音がそう陽輝には聞こえるんだろう。
その事にデレデレな伊吹。
最近現場に来てもご機嫌な様子で仕事をしている。
まあ、仕事のペースが上がるからこのままにしておこう。
私は打算的な事を密かに考える。
「やっぱり陽輝の父親になるのは俺しかいないな。」
伊吹は更に図々しくそんな事まで言うようになって来た。