終わりは始まりか ~私達の場合~
17
土曜日の夜に伊吹も交えた夕食で、麻生くんの近況を話した。
佐藤さんとの私の事はもちろん内緒で。
「なんだ、あいつ、倒れていたのか。」
何故か伊吹は陽輝に食事を食べさせながら、そう答えた。
「理由が分かって良かったが、麻生くんに無理をさせてしまったのは、反省だな。」
お父さんの冷静な言葉に、私はうなずくしかない。
「会社の上司の配慮で麻生くんがもうここへ来る事はないから、二人ともそのつもりでね。」
私はご機嫌な声を上げた陽輝に微笑む。
「なあ、美月。それなら伊吹との結婚をちゃんと考えたらどうだ?」
神妙な表情をしたお父さんが伊吹と陽輝の様子を見ながら言った。
「こうして陽輝も伊吹にすっかり慣れた事だし、俺もだんだん弱って来る。いろんな意味で美月をフォローする人間が必要だと思う。それには伊吹が一番だと思う。」
確かにもっともな意見だ。
佐藤さんとの私の事はもちろん内緒で。
「なんだ、あいつ、倒れていたのか。」
何故か伊吹は陽輝に食事を食べさせながら、そう答えた。
「理由が分かって良かったが、麻生くんに無理をさせてしまったのは、反省だな。」
お父さんの冷静な言葉に、私はうなずくしかない。
「会社の上司の配慮で麻生くんがもうここへ来る事はないから、二人ともそのつもりでね。」
私はご機嫌な声を上げた陽輝に微笑む。
「なあ、美月。それなら伊吹との結婚をちゃんと考えたらどうだ?」
神妙な表情をしたお父さんが伊吹と陽輝の様子を見ながら言った。
「こうして陽輝も伊吹にすっかり慣れた事だし、俺もだんだん弱って来る。いろんな意味で美月をフォローする人間が必要だと思う。それには伊吹が一番だと思う。」
確かにもっともな意見だ。