終わりは始まりか ~私達の場合~
すんでのところで、お互いがうまく身体を交わした。
「宮園さん。」
はて…、彼は確か設計部門の…。
私の浮かない表情を見て、その人は笑う。
「俺は設計部門の麻生耀太(あそうようた)です。2年目の下っ端ですから、宮園さんと一緒に仕事を直接組むこともなかったですけど。」
若い表情の彼を見て、なるほどと思う。
顔は確かに見た事があるような気はしていた。
確か打ち合わせで、設計部門の誰かのアシスタントとして顔を合わせたような曖昧な記憶がある。
「あの…、二人で抜け出しませんか?」
麻生くんは楽しそうにそんな事を言った。
「はっ?今日は私の送別会に集まってもらったのよ。そんなこと出来るわけがないでしょう。」
つい、部下に向かって言っているような口調になってしまった。
「宮園さん。」
はて…、彼は確か設計部門の…。
私の浮かない表情を見て、その人は笑う。
「俺は設計部門の麻生耀太(あそうようた)です。2年目の下っ端ですから、宮園さんと一緒に仕事を直接組むこともなかったですけど。」
若い表情の彼を見て、なるほどと思う。
顔は確かに見た事があるような気はしていた。
確か打ち合わせで、設計部門の誰かのアシスタントとして顔を合わせたような曖昧な記憶がある。
「あの…、二人で抜け出しませんか?」
麻生くんは楽しそうにそんな事を言った。
「はっ?今日は私の送別会に集まってもらったのよ。そんなこと出来るわけがないでしょう。」
つい、部下に向かって言っているような口調になってしまった。