終わりは始まりか ~私達の場合~
あの時の様子が頭の中に浮かんで…。
あの日のように身体が火照る。
「もしもし、美月さん?」
麻生くんの声に私は我に返った。
「…思い出していたんでしょう?あの時の事を。」
心なしか色っぽく聞こえる麻生くんの声。
「悪趣味だわ。」
私は素っ気なくつぶやく。
「…すんなりと帰したくなかった、美月さんの事。」
麻生くんが起きる前にあそこを出て来たのは、やはり正解だったようだ。
「いえ、俺がもっと早く社内で美月さんに声を掛けるべきだったんです。」
静かに話す麻生くんの姿を私は想像する。
「だからこうやって時々連絡します。」
麻生くんはそう言い切った。
あの日のように身体が火照る。
「もしもし、美月さん?」
麻生くんの声に私は我に返った。
「…思い出していたんでしょう?あの時の事を。」
心なしか色っぽく聞こえる麻生くんの声。
「悪趣味だわ。」
私は素っ気なくつぶやく。
「…すんなりと帰したくなかった、美月さんの事。」
麻生くんが起きる前にあそこを出て来たのは、やはり正解だったようだ。
「いえ、俺がもっと早く社内で美月さんに声を掛けるべきだったんです。」
静かに話す麻生くんの姿を私は想像する。
「だからこうやって時々連絡します。」
麻生くんはそう言い切った。