終わりは始まりか ~私達の場合~
私はそう返すしかない。

「でもそんな事はどうでもいいのよ。陽輝は私の子供であることは間違いないんだから。例え相手が誰であってもね。」

「もしかして…。」

陽輝が暴れ始めて、私は麻生くんから受け取った陽輝にパジャマを手際よく着せた。

すると陽輝は何故か今度は麻生くんの足にまとわりつく。

「美月さんでも誰の子か分からないとか?」

私は思わず吹き出してしまった。

「そうかもしれないわね。」

笑いながらそう答える私には当然説得力はない。

「陽輝を寝かせて来るね。」

私は陽輝を抱き上げると、二階の寝室へ行った。










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