Mirror Ball
コンクリートの宵
都心で働いている。華の大都会、新宿。
しかし、住んでいるのは郊外だ。
繁華街は、職場の目と鼻の先に存在していた。
繁華街に興味が無い訳では無い。むしろ、立ち入ってみたいと思っていた。機会が在れば、あの街へ行ってみようとする。
でも、入ろうとしなかった。「入ったら二度と抜け出せなく成る」
ネオン煌めく繁華街に、警戒心を抱いている。
「立ち入った者にしか解り得ない愉悦と恐怖が渦巻いている」
「歌舞伎町一番街」のゲートを眺める度に、眞智子は感じていた。そして、ゲートの電球と共に、彼女の彼女の胸もリズムを刻んだ。
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