だって死なないし。
此処は日常。
ピピピピッピピピピッ…カチッ
いつもの音で私は起きた。

カーテンから差し込む光は私を照らして……


「いや、まって。今何時?」


いつもよりよく寝たと思う本日、9月4日。どう考えても平日な今日。


「……はぁ、寝坊だ。」


え、寝坊したのに落ち着いているって?落ち着いていませんよ。





「どおしよ、今日に限って寝坊とか最悪やん!テストやのに!!」



皆さんおはようございます、山下凛です。
現在、焦っております。


一応JKですが、生まれは関西、育ちも関西というバリバリの関西人。“なんでやねん”は日常語な私。
まぁ世に言う関西弁というものを喋る訳ですが、とても口が悪く。。。まぁこの話はまた今度。


今は学校に行くことだけを考えなければならない。

パンを口に詰め込んで、走って学校に行く途中イケメン男子とぶつかるッ!!
というシチュエーションを思い浮かべながら私は自転車に乗った。

…ベタな展開なんて起こらないんですよ。携帯小説とかならまだしも、現実はねぇ…。


駅までの道を全ての信号をフル無視して駆け抜ける。
自転車置き場のおばちゃんの挨拶を後ろで聞きながら駅へと走った。



そして電車の駆け込み乗車というノルマを達成し、私は学校へと向かうのであった。
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