だって死なないし。

「おはよう！」

「あーおはようー！テス勉した？」


遅刻ギリギリで学校に着いた私を余裕な顔をして迎えるのは友達の音羽。


「するわけないやん。ノー勉やで、ノー勉。」

「嘘つけ、勉強してるだろほんとは。」


してないって…と答える音羽だが、その余裕な顔をみると…


「さては今回もトップを取る気やな？」

「まぁねー」


ちッ。こいつ前回もトップを取っておきながらノー勉なんてよくそんなことを…。


「凛、顔怖いで。」

「誰のせいやねん。」



はぁ…。
と自然にため息が出た。



勉強してないといいながら学年トップを取る友達を見ながら今回のテストの事を考える。

やば…今回、私全く勉強してへんやん……。

急に危機感を感じたが、もう後の祭り。どうしようもない。



あーー！やばい、不安になってった！

変な目で音羽に見られているのにも気づかず、ﾌﾞﾂﾌﾞﾂいっていると、テストを受ける準備をする合図のチャイムがなった……。