だって死なないし。
「おはよう!」

「あーおはようー!今日もテストとかマジでだるいよなー。」


遅刻ギリギリで学校に着いた私を迎えたのはきょとんとした音羽。


「今日も?テストは今日からでしょ。何変なこといっとん。」

「ん?昨日、テストやったやろ?」


いや、テストは今日からやで、と答える音羽。
そんなわけない、だって昨日ちゃんとテストを受けたから。
あのボロボロの世界史を。


「だって今日、9月5日やろ?」

「頭大丈夫?今日は9月4日やで。」


は?急いで携帯を見る。
だがそこには 【9月4日8:45】 と表記されていた。

「凛、どうしたん、真剣な表情して。勉強してないことに気づいたん?」


そういって横で音羽がケラケラと笑っているが、それどころではない。


「え、今日4日なん....?」

「そうやけど...。」


あまりにも真剣な私を心配したのか音羽が笑うのをやめる。
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