チャンスをもう一度

大学についた

綺麗で大きい・・・
陽翔に案内されながら
大学の手続きを学生課の人に
聞きながら終わらせて振り向くと
陽翔が携帯をさわっていた。
綻んだ顔をしている・・・
・・こんな顔・・見たことない・・・
・・・だれ?・・友達?・・

「陽翔、終わったよ。』
と、言うと
「ランチに行こう。
待ち合わせしてるし。」
と、陽翔が言った。
「えっ、二人じゃないの?」
「違うよ、早く行こう。」
と、さっさと行こうとするから
慌てて陽翔の腕に手を回すと
陽翔は、その手を離そうとしたが
「えっ、向こうでは普通だよ。」
と、言うと
そのまま歩きだした。

ついたのは学内のカフェ
可愛い作りになっていた。
ランチを三つ注文して
テーブルに座る
もちろん陽翔の隣に
陽翔もなにも言わなかったし・・

陽翔は、入り口はがりを見ていたから
私が横に座ったのも
気づいてない?・・
すると、陽翔の手が上がり
ニコニコしながら手をふる
その見ている先には・・・

綺麗な女の人‥‥‥

身長も高く綺麗な髪が彼女が動く度に
揺れて・・
洋服もセンス良い・・
回りの学生も彼女を目で追っている。

陽翔を見て、はにかみながら
手を振りかえしている。

陽翔で彼女からは私が見えてないが
近くに来て、びっくりした顔をしたが、
頭を私に下げて
陽翔の前に座った。

テーブルの上に置いた彼女の手に
陽翔は、自分の手を重ねて
さすったり、繋いだら
ずっと触っている
触りながら、私の紹介をする
「ずっと一緒にいたんだよね。」
と、私の方が付き合い長いんだよ。
と、強調すると・・
少し落胆した顔をしながら
「幼馴染みさんて女性の方だったんだ。」
と、言った。
陽翔は、彼女のその言葉が
聞こえていたのか、わからないが・・

「部屋、綺麗にしたの?
今度は、俺の部屋をして。」
と、言った。

その言い方が彼女に甘えているのが
伺えるし彼女が陽翔の部屋に
来ていることもわかる。

彼女は、
「陽翔の部屋は綺麗じゃない」
と、言うが
「望海の思うようにして欲しい。」
と、言う陽翔・・・

今日とか明日とか・・
言っていたので
私が
「陽翔、私一人でまだ通学できない」
と、訴えると、
陽翔も
「ああ、そうだった。
望海、しばらく絢菜の送迎をしないと
行けないから、俺の部屋の換気をして」
と、鍵を彼女に渡していた。

陽翔に彼女ができていたのには
かなりショックだったが

渡さない・・絶対に・・

陽翔は・・・私の・・・

と、心に誓う・・絢菜。
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