チャンスをもう一度
「和美さん!!和美さん!!」と、春美。
「どうしたの?」と、和美。
「絢菜が‥‥絢菜が‥‥」
「絢菜ちゃんがどうしたの?」
と、春美は和美を連れて自分の家に
向かった。
少しすると
‥‥‥救急‥‥車‥‥だ‥‥
近い!と思って、窓をあけると
絢菜がストレッチャに乗せられて
救急車に運ばれていき
母さんは春美さんに寄り添い
救急車に乗り込むように
言っていた。
「後で行くから
行き先の病院がわかったら
連絡して。
一彦さんには、連絡したの?」
「あの人、外に出てるらしくて
折り返しくれるようにお願いした。」
と、言うと救急車は出ていった。
俺は、
「母さん?どうしたの?」
「あっ、陽翔!!
絢菜ちゃんが・・
絢菜ちゃんが、睡眠薬飲んで‥‥」
「飲んで‥‥なに?」
「手首を切ってた。
傷は、血が止まっていたから
深くないと思うけど。
これが・・・」
と、渡されたのは
両親宛と
俺宛の手紙だった。