チャンスをもう一度

母と帰りながら
車の中では、お互いに無言だった。

父・誠が帰宅してから
今日の話をした。
父は、
「できることがあれば
手伝ってあげなさい。
陽翔は、陽翔のマンションに
戻りなさい。」
と、言った。

だが、陽翔は、
「今、戻っても気になるから
後、4日、5日は、
こっちにいるよ。」
と、言うと
「陽翔は、早く彼女に
この事を話して誤解をといた方が
良いよ。」
と、母さんに言われたが
「望海は、ちゃんと話せば
わかってくれるから
大丈夫だよ。」
と、言った。

でもそれは、なんの根拠もないことで。
ただの俺の願望だった。

和美は、ほんとに・・
そうだろうかと、心配だったが
今の陽翔に何を言っても·····と思い
それ以上言わなかった。

あのときに、私がもっときちんと
陽翔に向きあっていたら······
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