チャンスをもう一度

それからは、お互いに連絡先を交換して
ラインや電話をするようになり
時間が会えば、食事に行ったり
ドライブに行ったり、
ショッピングしたり
映画をみたり・・・・と。

陽翔君は、ぶっきらぼうかと
思っていたが
意外にまめで歩いていても私は歩道側
車に乗る時は、ドアの開閉したり
買い物すると荷物は、全部持ち
足が疲れないか、気にしたり
映画も、何か見たいものないか
必ず確認して時間を選択したり···と。

そんなに気を使う彼に
一度疲れないのかと訊ねたら
「普通だろ?
疲れたりしないな。」
と、言っていた。

お互いを知っていくと
本当に私達は似ている
食べ物やみたい映画
そして、好きなブランドも······

陽翔君が、私の隣にいることが
段々と当たり前のようになっていた。

しばらくすると陽翔君から
「望海どう?
俺を、好きになれそう?」
と、訊ねられて·····

自分自身に問いた事はないが
決して····嫌いではない·····

陽翔君を意識し
陽翔君と一緒にいることを
楽しんでいる自分がいる。

だから······正直に
「きっと、陽翔君の事を
好きになっているとおもう。
一緒にいて楽しいし
全然、嫌な気持ちにならないから。」
と、言うと
「ほっ、良かった····
まだ、わからないとか
やっぱり友達で·····とか言われたら、
マジでへこみそうだったから
ありがとう。
では、今からはぐいぐい行くから
宜しく。」
「・・・ぐいぐい?」
と、言ってると
「こうやって」・・・と
いきなり抱き締めてきた。

「触れるのを我慢していた。
怖がらせたくないし
嫌な気持ちにさせたくないし
でも、もう解禁。」と······

私は、陽翔君の腕の中で
赤面しながら、じっとしていた。

少しすると陽翔君は離れ
私の手を取り
繋いでから歩き始めた。
「えっ、このまま?」
「当たり前。」
まったく·····と思うが·····嫌ではない

むしろ····ドキドキしていた。
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