チャンスをもう一度

凌・百合・綾・・・

車の中で三人は、黙ったままだった。

家に着き、着替えてから
何も言わないのに望海の家に
集まり三人でお茶を飲む。

「ずいぶん小綺麗な子だったのね。」
と、綾。
「えっ、まあね。」
と、凌。
「ちょっと、言い過ぎたかしら」
と、百合。
「「まったく。全然。」」
と、二人。
「うふふっ、ありがとう。」
と、百合。
「望海は、いつ帰国するの?」
と、綾が聞くと
「入社の前日みたい。
お父様が心配で帰さないの?
望海もお父様と一緒にいる方が
安心みたいで。」
「おじいちゃん子だからね。
望海は。」
と、綾が言うと
三人は相づちを内ながら
望海の心配をしていた。
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