チャンスをもう一度

望海・・・

おじいちゃまに沢山お礼を言って
帰国した。
おじいちゃまの側にいると
凄く落ち着くし癒される。

それを知っているから
おじいちゃまは、余計に私を離せなくなる。
心配でたまらないみたいだ。

本当に私に甘い。
でも、そんなおじいちゃまが
大好きだ。

日本に着くとお父さんとお母さんが
迎えにきてくれていた。

私はお母さんに抱きついて
「心配かけてごめんなさい。」
と、言うと
「おじいちゃまに、いっぱい甘えられた?」
「うん、とっても。
お父さん、わざわざごめんなさい。」
「私だって、望海を思っているから
お祖父様に負けてばかりではな。」
と、言う父におかしくて笑った。

何も訊かないけど
私を黙って見守ってくれる
両親に凄く感謝している。

陽翔の事を
全て綺麗に忘れたわけではない。

自分でもなんで?と·····思うのだが

はじめての恋で・・・

全てが初めての人だったからなのか・・

でも・・・もう恋はいい・・

陽翔とは、
もう、会うことはないだろうが
 絢菜さんと幸せになって欲しい。
< 53 / 119 >

この作品をシェア

pagetop