チャンスをもう一度

陽翔・・

少しずつ仕事を一人で任せられ始めた時
母から
「次の休みに帰ってきて欲しい。」
と、連絡があった。
以前の事があったから
内容をきいたが
「電話で話せる事ではないから」
と、言われた。

不安を抱えながら帰宅する‥‥‥‥

実家には、両親と西本の両親がいた。
なんだか、空気が重い・・・
それでも、俺は、
絢菜の両親に挨拶をしてから
ソファーに腰かけた。
すると、父親から・・
「陽翔、帰って来てそうそうだけど
話をしても大丈夫か？」
と、改まって言われ
「はい。」
と、答えると
「実は、絢菜ちゃんが妊娠しているんだ。
まもなく４ヶ月になる。」
「・・・えっ、絢菜が？ちちっ・・お・・」
驚いて、父親を聞こうとする俺に
父親は、手で制止して
「ああ、そうなんだ。
絢菜ちゃんのお腹の子の父親は、
お前・・・陽翔なんだ。」
「‥‥えっ‥‥おれっ‥‥
おれはっ‥‥絢菜とそんな関係ではないよ！」
と、立ち上がっていうと。
「やはり、記憶が混合しているんだ。」
と、母。
母の言葉に、何？と思い母と絢菜両親を見ると
不安と動揺と・・どうしてよいのか
わからないと言った顔をしていた。

その顔を見て
嘘や冗談でないのがわかり
ストンと腰から砕けてソファーに
座り頭を抱え
どういう事？絢菜の嘘？
俺は、望海以外を抱いていない
だけど・・
と、思っていたら・・・