チャンスをもう一度

翌日出社前に陽翔からLINEがきた。
『おはよう。ちゃんと眠れた？
望海の都合の良い日を知らせて。』
『おはよう。
陽翔のおかげで眠れました。
ありがとう。
心配かけてごめんね。
明日は、定時で上がれると
思います。』
『じゃ、明日ね。』
と、待ち合わせ場所と時間を決めた。

話をするだけなのに
浮かれている自分に
やはり・・忘れてないんだ。
でも気持ちを出してはダメ
陽翔には、幼馴染みの絢菜さんがいる。
抱き締められて安心もした
だけど・・
もう辛い恋は・・したくない。

凌に陽翔と再会した事を話すと
「えっ、あいつと？」
と、びっくりしていたが
経緯を聞いてもらう・・・・
「大丈夫だったの？
でも、あいつに助けてもらったんだ。
腕は？」
まだ、赤いアザをみせると・・
「一緒にいてあげれなくてごめん。
怖かったでしょう？」
「くすっ、なんで凌が謝るの
陽翔がいてくれたから
後を引くことはなかったの
それに、私が工場内をあちこち見て回った
せいだから。」
「まぁ、あいつのおかげでもあるから
明日、会うのは何も言わないけど」
「うん、ありがとう。
話を聞いてくるね。
私もきちんと聞いて前に進みたいから」
「うん。わかった。
でも何かあったら連絡してよ。」
と、心配する凌。
「うふっ、ありがとう、凌。」
と、夕飯を取りながら凌と話した。