チャンスをもう一度
翌日 少し仕事が押して待ち合わせに
遅れてしまった。
陽翔にはLINEをした。
『慌てずに気をつけて』
と、かえってきていた。

30分遅れて
待ち合わせのカフェに入ると
心配そうに入り口を見ていたらしい
陽翔と目があった。

陽翔は、固い顔から
破顔した顔になり
心配させたなぁっと思いながら
「ごめんね。」
と、言って席に座ると
すぐに私の手を取り握りしめ
「来てくれるとわかっているのに。」
と、まだ不安そうだから
「大丈夫だよ。
陽翔と話がしたいから。」
と、いうと
陽翔は、ギュっと私の手を握り
下を向いて少しして顔をあげた
その顔は、さっきとは違っていた。
陽翔は、
「ついたばかりで悪いけど
場所を変えても大丈夫?」
「あっ、うん。大丈夫だよ。」
と、待っていてと
言って、陽翔は会計をして
一緒にでた。

一人で先にでるのをいやがる。
危ない・・と。
外にでると陽翔に手を取られて
ずんずん進む陽翔。

相変わらず、車道側を避けて
人混みは自分がついたてになり
歩調は、私の靴にあわせて
変わらないなぁ・・と、思っていると
「望海、ここだよ。」
と、ついた所は、おしゃれなお店だった。

陽翔の知り合いのお店らしく
個室に案内されて
『ゆっくり食べていってね』
と、店長さん?オーナーさん?に言われた。
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